ガリガリに痩せていた白い仔猫がめぐりめぐって我が家にやって来ました。フロル(ラテン語で花の意味)と命名され、相棒アメショーのひじきも加わり、くりりん家での生活が始まりました。
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パリ・下北沢猫物語 * フジ子・ヘミング
2007年06月19日 (火) | 編集 |
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FIGARO BOOKS
阪急コミュニケーションズ 発行
定価1600円


フジ子・ヘミングさんて
すごくピアノがうまくて、耳が不自由で・・・・
「たけしの誰でもピカソ」にも出てたなあ。
正直それぐらいしか知らなくて
ちゃんと彼女のピアノを聞いたことがなかったんですが
すご~く猫ちゃんを愛している人なんでした。


いつでもどこでも猫のことが器になって仕方ないフジ子さんは
パリの家に猫5匹+犬1匹
下北沢の家に猫20匹と犬1匹
飼っているそうです。

下北の家が猫くさくなっても
お気に入りの家具やインテリアを傷つけられても
いいの、猫がいるんだからというフジ子さん。

死んだ後の世界を信じていて
そこに行けば、先だった猫たちに会えるから
そこでみんなに囲まれてピアノを弾けて
きっと私は幸せと言う彼女。

そんな考え方はとてもステキ。

愛する猫たちは
どうしたって先だってしまうもの。
彼らが待っていてくれる世界なら
怖くはないかも。

フジ子さんは絵もとってもステキなのです。

う~ん
ピアノもすごくて
絵も素晴らしいなんてうらやましい。




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猫を旅する。*新美敬子
2007年01月07日 (日) | 編集 |
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新美敬子・写真、文  河出書房新社 発行  定価1600円

 A4サイズの大判の写真集です。ヨーロッパ~アジア~オセアニア~アメリカなどなど、ひたすらそこに生活している地域猫を求めて、旅する(うらやましい!)新美さん。
 ここに写された猫たちは、その土地に馴染んで、人びとから愛され見守られている猫たち。みんなおっとりいい顔見せてくれている。

 そういえば結婚したばっかりの頃、旦那とスペインを旅して、かの有名なアルハムブラ宮殿に行ったとき、あまりの猫の多さにびっくりしたものでした。猫そのものより、臭いの強さにくらくらしてしまい・・・・思えばあの頃は、とんと猫に興味なかったものなあ。猫たちの顔もほとんど覚えていない。写真も野良の子犬とは撮ったけれど、猫はスルーしてしまったっけ。(T_T)

 猫を求めて旅する。
猫好きにはたまらない仕事ですね。

公園通りの猫たち*早坂暁
2007年01月05日 (金) | 編集 |
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早坂暁・著  ネスコ発行 文藝春秋.販売  定価1300円

 全然知らなかったのですが、講談社エッセイ賞受賞作だそうです。

 とにかく、溢れ出る涙を抑えることができない・・・陳腐な言い回しですが、その一言に尽きる本であり、猫好きに拘わらず、多くの人に読んで欲しいと思います。

 公園通りとは、渋谷のそれです。
作家・早坂さんがその地で出会い、見守って来た野良猫たち(ここでは自由猫と言われてます)の、実に猫らしい生き様、過酷な現状が描かれています。

 時に幼い命は消え、時に人の情けが身に染みる。自由猫たちが、幸せに平穏に生きていける、そんなパラダイスを願わずにはいられないけれど、生きていくのに厳しい状況であるからこそ、自由猫たちには飼い猫(ここでは家族猫)にはない、たくましさや神々しさがあるのかもしれません。

 おっとりして何度も何度も子供を産んでしまう「巡査」と呼ばれた猫には、我が家のおっとりさんとだぶるものがあります。そんな巡査の産んだ猫たちを疎ましく思っていたあるおばあさんは、子供が行方不明になり鳴いていた巡査の鳴き声の訳を聞いて、そっと自分のために買った刺身のほとんどを猫たちに分け与えてしまう。おばあさんもまた、息子を亡くした過去を持っていたのでした。

 猫を轢いてしまったために、彼女との仲がこじれ舌打ちをする若者。懐いてきた猫を蹴り飛ばしてしまう「誰か」
 確かにみんなが猫好きではないし、小さな命などなんとも思っていない人が存在するのが現実。でもそんな人たちに負けないほど、小さき命に心通わせ、見守り続ける人たちがいる、ある「都会」の風景が、ずっしっと心に入り込むのです。

 つらい涙、温かい涙。それはきっと猫の数だけあるのだと思います。

 ちなみにこの本には続編「嫁ぐ猫 公園通りの猫たち、それから」もあるので、早速2冊とも購入しました。
 自由猫を見守り続けた早坂さんが、京都で出会って、連れて帰ってきた「夜」と名付けた黒猫のその後も気になるところです。



とらちゃん的日常*中島らも
2006年12月18日 (月) | 編集 |
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 中島らも 著 文藝春秋 発行  定価1429円

 中島らもは一冊しか読んでないけれど、好きかもと思い始めた頃に亡くなってしまった。若い頃のお酒がたたったのだろうか。まだ50代の早すぎる逝去だった。

 そんなこともあってこの本を読むと、一抹のさみしさに包まれる。文章ではこんなにも「とらちゃん」への溺愛ぶりを語りながら、態度にはそうと表さなかったと奥さんは「作家の猫」で語っていた。本書はとらちゃんのことばかり書かれているわけではないが、仕事や活動の合間にとらちゃんの姿を求めていることからも分かるように、癒しだったんだな。

 とらちゃんの写真がどれもすごくいいし(らも氏の撮影ではないけど)、結局は大家さんの猫になってしまった「とらちゃん」へのちょっと片思いな関係も、亡き後は・・・・。

 とらちゃん、元気かな。

 ちなみに図書館で借りた後、手元に置きたくなり買い求めました。amazonマーケットプレイスで1円でしたが、届いた本は新品のようにきれいでした。
Dr.野村の 猫に関する100問100答
2006年12月16日 (土) | 編集 |
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 野村潤一郎 著 メディア・ファクトリー 発行  定価1300円

 これは猫を飼い始め入門書を探して本屋で立ち読みした時、時にドライで辛辣で、正直で、でも人間様の都合ではなく猫の立場で(視点が猫という意味ではない)書かれているのに惹かれて衝動買いしてしまった本です。

 獣医師*野村潤一郎という人の存在は知りませんでした。注意深く見れば、たまにメディアに登場してくるいささか胡散臭げな派手目系のお医者さんということが分かりました。
 その言動と風貌ゆえ、攻撃されることも多い人なのでしょう。(本書にもそんな記述部分がある)でもこういう人嫌いじゃない。すぱすぱっとした物言いには、情熱と実績に裏付けされた自信があるような気がします。(断言できるほどには知らないので)

 代々ちやほやされた純潔種よりも、苦労を知って経験豊富な野良をお飼いなさいというのも、なるほどと思えるし。善意も方法をまちがえたり、独りよがりになればかえって仇となる話しも説得力がある。善意で何度も避妊手術を受けてしまう雌猫の話やヒステリックな野良猫おばさん(著者は野良猫ババアと呼ぶ)との格闘話もさもありなん。

 100問100答は、実用的というよりも読んで面白く考えさせられてしまう話が多いので、猫とのつきあいの長い人にもいいかもしれません。
作家の猫
2006年12月14日 (木) | 編集 |
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”漱石の「吾輩」から、中島らもの「とらちゃん」まで
作家に愛され、描かれた猫たちのアルバム”

 コロナ・ブックス 平凡社 発行  定価1600円

 古今東西問わず、小説家や画家とは固い絆、不思議な縁で結ばれていると断言できる。あまたの作家たちが猫の虜になり、蜜月を送っていた(あるいは送っている)のである。

 本書は彼らと愛猫とのエピソードや、貴重な写真が満載の、一家に一冊は持っていたい本である。
 写真がまたいい。今は亡き三島由紀夫が、池波正太郎が、中島らもが、開高健が、猫に目を細めている。室生犀星と火鉢にあたるジイノとの図なんて微笑ましくて涙がでるニャー。

<登場する作家>
 夏目漱石*南方熊楠*コレット*寺田寅彦*熊谷守一*朝倉文夫
 竹下夢二*谷崎潤一郎*藤田嗣治*内田百?*室生犀星*木村莊八
 佐藤春夫*大佛次郎*ヘミングウェイ*稲垣足穂*猪熊弦一郎
 寺田文*梅崎春生*武田泰淳*椋鳩十*池波正太郎*山城隆一
 田村隆一*仁木悦子*三島由紀夫*開高健*中島らも

愛しのチロ
2006年12月10日 (日) | 編集 |
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 荒木経惟 写真・文  平凡社 出版 定価1280円

 なんですが、私はamazonのマーケットプレイスで45円で買いました。送料の方が8倍くらい高かった。(T_T)

 アラーキーは写真家としても、人物そのものも大好きです。非常に魅力的な方であることは周知の事実です。そしたらうれしいことに、やっぱり猫の虜になっていたのですね。

「もー、エロよりチロだもんネ。」・・・・泣かせてくれます。名文です。

 こういういかにもオッサン風な、似合わない無骨な男が猫にメロメロになっている姿に弱いです。即、惚れ。
 猫は男を哀愁というベールで包み込むのです。

 イモリを喰っちゃうチロ。シャワーもなんなくこなすチロ。アラーキーの股ぐらで気持ちよさ気に昼寝をするチロ。亡きヨーコさんと写るチロ。アラーキーと一緒の写真はきっとヨーコさんが写したのかな。

 愛に溢れた一冊。
ヘミングウェイが愛した6本指の猫たち
2006年12月04日 (月) | 編集 |
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     写真:外崎久雄 分:斉藤道子
     インターワーク出版   定価:2000円

 文豪ヘミングウェイは大の猫好き。
航海中キーウェストに立ち寄って、船長から前足が6本指のある多指猫を譲り受け、「スノーボール」と名付けました。
 ヘミングウェイは32~43歳まで過ごしたキーウェスト屋敷で沢山の猫を飼い、今は博物館になったその地では、50数匹の彼らの子孫たちはが大切に育てられ、観光客の人気の的になっているそうです。

 6本指の猫は「ヘミングウェイの猫」と今では言われるくらいの人気者。子孫を残すために数匹が避妊・去勢されずにいます。この本はそんな彼らののんびり、ゆったりとした表情を捉えた写真集。みんなどこかでみた顔をしていますが、6本の指のある前足は、まるで手袋をしているみたいにこんもりしています。
吾輩は猫が好き
2006年11月26日 (日) | 編集 |
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   野坂昭如:著  広済堂出版

 世の文豪に猫好きがとっても多いのが、猫関連本を探して一番驚いたこと。日がな一日書斎に座り原稿をしたためる身には、遊んで遊んでとしっぽを振る犬よりも、ただそこにいるだけでいい風情の猫がぴったりなのかも。
 いやいや、それだけではない。作家及び芸術家を虜にする魅力が猫にはあると断言しておこう。

 野坂センセイも大の猫好き。猫だけでなく犬も飼っているみたいだけれど、助けたノラにはつれなくされて、家庭での地位はとっても低い模様。

 関係ないけど、野坂昭如は何を隠そう、私の中学生時代のアイドルの一人で、写真がファイルできるプラスチックの下敷きに、草刈正雄と野坂センセイを並べて入れてて(しかも野坂センセイの方がアップで写真もでかかった)、隣の席の男子にびっくりされたものだった。確かに変わった趣味だったかも。
 当時は作品よりも、野坂昭如そのもののキャラクターが好きだったのだから。本など読んだこともなく、たまに見るTVでの、早口でよっぱらげったようなお姿や、お世辞にも上手いとは言えない「黒の舟歌」を歌う姿に、好意を抱いておりました。

 この本を読んで、家族にも飼い猫にも虐げられている野坂センセイに久しぶりに出会えてうれしくなった。
 野坂昭如は絵もお上手で、この本には自筆の猫の絵が沢山載っている。好きこそものの上手なれ。

100万回生きたねこ
2006年05月15日 (月) | 編集 |
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佐野洋子作・絵  講談社発行

 読んだ人のほとんどが感動し、大好き絵本として名をあげるこの本を・・・実はあまり好きではなかった。

 佐野洋子さんの絵が気に入らなかったのか、絶賛されすぎたことへの反発か、そもそも説教くさい絵本が嫌いだったので、よく読みもせずに勝手にその範疇にいれていたからかもしれない。

 今、猫を飼い始めて猫に関する本を読みあさっている。絵本ではないが佐野さんの自伝エッセイ「私の猫たち許してほしい」もその題にひかれて手にとった。
 猫に関する記述は本全体からして数ページで、後は幼い頃の事や海外での留学経験での逸話が綴られ、一貫して「屈折した少女・女」佐野洋子が描かれている。これはとても興味深かった。(共感できる似た感情を持っていたことがあったので)
 この本を読んで、なぜ彼女が「100万回生きたねこ」なる絵本を生み出したのかがなんとなく分かるような気がして、改めて「100万回~」を読んでみたいと思った。

 お恥ずかしながら、最後は涙が止まらなかった。それはとても単純で感覚的なことなのだが、まずトラ猫が愛する猫が白い雌猫であること。その姿は我が家の愛猫に重なる。生きているモノの死は、自然の摂理であっても感情が移入すればつらい。しかしそれが本筋ではないことは明白。

 愛されるだけで誰も愛さず、死んでもへいちゃら(といいながら死なないので何回も生きる)なトラ猫が、愛することを知ったとき初めて悲しみを知り、死ぬことができた・・・・。このストーリーに説教臭さを感じていたのだが、なんのなんの、見る目が変われば物事違う角度から見れるものだ。
 このストーリーに関しては人それぞれの感じどころがありそうだが、先のエッセイを読んでいた私はこのトラ猫と佐野さん自身を重ねていた。
 愛されることの実感のない(猫は)愛を否定したがる。感じないふりをし、偽りの人生を生きている。そんな猫に愛しき伴侶が現れた。
 ただそれだけの物語なのだ。そしてそのことに「すごく、良かったね」と涙できるツボがあったことを私は自分が猫を飼い、佐野さんの自伝を読むまで気がつかなかった。

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 裏表紙の、この絵がすべて。
愛し、守り守られる魂に出会って良かったね・・・と心から思える。
 やはり紛れもない名作であることを、遅ればせながら知った次第。
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