ガリガリに痩せていた白い仔猫がめぐりめぐって我が家にやって来ました。フロル(ラテン語で花の意味)と命名され、相棒アメショーのひじきも加わり、くりりん家での生活が始まりました。
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涙の布団洗い
2006年03月22日 (水) | 編集 |
 今にして思えば、それは3日目の発情とともに始まった・・・。

 明け方、まだ暗い夜中の3時前。
フロルは決まって餌をほしがり、餌を食べ終わると目をらんらんと輝かせ、布団の上を走り回り興奮状態になった。うんちもその頃にするので、起きて始末しなければならない。
 しかし、問題はその後のことだ。


 夜中に起こされるのはつらいが、これも覚悟のこと。遊びにつきあうのはいいとして、朝、もうろうとしながら布団をかたづける時、異変に気づく。

うっ、なんだこの冷たい感触は・・・・。

 息子と私の掛け布団の上が冷たい。嗅いでみるまでもなく、フロルのおしっこであることはすぐに分かった。

 がびょーんとショックを受けながらも、「まあ、そんなこともあるわな。」と平静を保ってカバーをはずし洗濯機へ。
 しかしそのシミは中にまで浸透していた。くんくんと嗅いでみる。
・・臭い・・。

 掛け布団は羽毛布団であった。根気よくとんとんと染み抜きの要領で上から叩き、日干しし、お昼に取り込み嗅いでみた。
・・・・臭い・・・・。

 仕方ないので(羽毛だが)息子と私の2枚を浴槽にお湯を張って(部分的に)洗剤でもみ洗いをし、その後タオルドライして日干しする。

 メスでも放尿してしまうのだろうか・・・。たまたまってこともある、と私はまだ落ち着いていた。
 しかししかし、次の朝起きてみたら、今度は敷き布団が被害を受けていたのだった。
オーマイガッ。
・・・そしてそれはその後毎日続いた。

 おしっこは濡れタオルで叩いて干しただけでは匂いは取れない。匂いが残るとまたされてしまうし、いくらファブ○ーズでごまかしても焼け石に水。
 私は半べそ状態になりながら、またまたお風呂に熱湯を張って今度は敷き布団を浸し、その箇所を洗う。
 敷き布団は羊毛なので、しっかりと水を吸い込むからやっかいだ。半日干しただけでは到底乾かず、取り込んだ後にアイロンを当て蒸気でとばす。そしてまたその布団で寝て、翌日再び愕然とするのである・・・・。

 なんで、どうして。(T_T)
 フロルに聞いても答えてくれない。仕方なくレジャーシートの大判を買い込み、とりあえず敷き布団を死守。子供達はごわごわしていやだと言うが、背に腹は替えられない。

flor-3-31-1.jpg (めっだよ、めっ!)

 フロルのそそうは布団を敷いた時だけで、不思議と違う部屋で寝ている夫は無傷。だいたい被害にあうのは息子の布団。これは匂いが残ってしまうせいなのかもしれない。

 またおしっこをされているかと思うと、恐くて寝た気がしない。朝が恐い。起きるなり私はくんくんと布団をかぎまくり、落胆し、布団洗いおばさんになるのである。
 
 軽くノイローゼになりそうだった。ボランティアさんに電話で相談したが、ボランティアさんは「よくあることよ」とは言ってくれなかったので、ますます落ち込んだ。本を読み情報を求めたが、♀のそそうについて触れてある本はほとんどない。
 
 考えられることは
1、まだ来たばかりで慣れていない。
2、そういえば発情もしている。
3、あてつけ
などだろうか。今思うとその全てが当てはまっていたのだろう。スプレーではないのだから、そそうにメスもオスも関係ない。

 特に3のあてつけについては、現場を目撃している。
 フロルは爪研ぎを壁でするので、「そうじゃないでしょ。ここでしょ」とすご~くやさしく言って移動させたのに、その爪研ぎに背を向けて、なんと私の目の前でクッションにおしっこをしたのだ。ジョ~と。
・・・・・・まあ、いいでしょう。クッションならば・・・・。

 でも布団の上は?猫がいつまでもそのことを根にもつわけでもないだろう。
耳の治療で通っていた獣医さんに聞いてみても「さあねぇ」と明快な回答も得られなかった。正直途方に暮れてしまった。

 フロルはかわいい。かわいくてたまらない。でもそそされるのはつらい。

 止まらないおしっこに、再度ボランティアさんに電話すると、「ならば夜は寝床に入れずに閉め出してみたら?」と提案される。
 この頃にはもしかしたら発情と関係あるかもしれないと思い始めていたので、あと数日、避妊手術する日までそれも手かもしれない。
 子供たちは猫と寝るのを楽しみにしていたし、私も夜になって思いっきり遊びたがるフロルを布団から閉め出すのはしのびなかったが、正直毎日の布団洗いは堪えていたのだ。

flor-3-25-3.jpg (君に罪はないが・・・)

 かわいそうなフロルは夜になると布団部屋出入り禁止となった。やはりそそうは布団だけだったようで、朝起きてもどこかにおしっこをされた形跡はない。
 とりあえず、避妊手術が無事終わるまで。安定するまで、夜の間はさようなら。
ああ、安眠、熟睡。
 朝、布団を嗅ぎ回ることも、浴槽での洗濯もアイロンがけもなくなった。いつまでこの隔離作戦をとるかは未定なれど、ありがとうボランティアさん。(感涙)


* *  * * * *

 フロルのそそうは人間で言うとおねしょ。なのに猫相手では不思議と腹がたたなかった。(当たり前か)
顔で笑って心で泣いて、私は黙々と布団を洗った。
 かわいいからというより、言って分かる相手でなければ腹も立たないと言うことだろうか。我が子相手じゃこうは寛容にはなれませむ。


 そういえば息子が3才頃、おねしょをしてしまった時(それも梅雨時)「おねしょじゃない!」と言い張ったことがあった。
 私はあきれて「じゃあ、この濡れたものはなんなのさっ」とつい声を荒げて問うと
「涙だ」
と半べそかきながらのたまった。

 それでなんだかもう怒る気もしなくなって笑っちゃったんだけど、それを聞いた友人が「詩人だね~」と感心して褒めてくれたっけ。

 猫はどうでしょう。
無論泣きませんが、詩人ではあるかも。

 

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