ガリガリに痩せていた白い仔猫がめぐりめぐって我が家にやって来ました。フロル(ラテン語で花の意味)と命名され、相棒アメショーのひじきも加わり、くりりん家での生活が始まりました。
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100万回生きたねこ
2006年05月15日 (月) | 編集 |
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佐野洋子作・絵  講談社発行

 読んだ人のほとんどが感動し、大好き絵本として名をあげるこの本を・・・実はあまり好きではなかった。

 佐野洋子さんの絵が気に入らなかったのか、絶賛されすぎたことへの反発か、そもそも説教くさい絵本が嫌いだったので、よく読みもせずに勝手にその範疇にいれていたからかもしれない。

 今、猫を飼い始めて猫に関する本を読みあさっている。絵本ではないが佐野さんの自伝エッセイ「私の猫たち許してほしい」もその題にひかれて手にとった。
 猫に関する記述は本全体からして数ページで、後は幼い頃の事や海外での留学経験での逸話が綴られ、一貫して「屈折した少女・女」佐野洋子が描かれている。これはとても興味深かった。(共感できる似た感情を持っていたことがあったので)
 この本を読んで、なぜ彼女が「100万回生きたねこ」なる絵本を生み出したのかがなんとなく分かるような気がして、改めて「100万回~」を読んでみたいと思った。

 お恥ずかしながら、最後は涙が止まらなかった。それはとても単純で感覚的なことなのだが、まずトラ猫が愛する猫が白い雌猫であること。その姿は我が家の愛猫に重なる。生きているモノの死は、自然の摂理であっても感情が移入すればつらい。しかしそれが本筋ではないことは明白。

 愛されるだけで誰も愛さず、死んでもへいちゃら(といいながら死なないので何回も生きる)なトラ猫が、愛することを知ったとき初めて悲しみを知り、死ぬことができた・・・・。このストーリーに説教臭さを感じていたのだが、なんのなんの、見る目が変われば物事違う角度から見れるものだ。
 このストーリーに関しては人それぞれの感じどころがありそうだが、先のエッセイを読んでいた私はこのトラ猫と佐野さん自身を重ねていた。
 愛されることの実感のない(猫は)愛を否定したがる。感じないふりをし、偽りの人生を生きている。そんな猫に愛しき伴侶が現れた。
 ただそれだけの物語なのだ。そしてそのことに「すごく、良かったね」と涙できるツボがあったことを私は自分が猫を飼い、佐野さんの自伝を読むまで気がつかなかった。

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 裏表紙の、この絵がすべて。
愛し、守り守られる魂に出会って良かったね・・・と心から思える。
 やはり紛れもない名作であることを、遅ればせながら知った次第。
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コメント
この記事へのコメント
くりりんさん、TBありがとうございます。

こんなブログもなさっていたのですね!!私は佐野洋子さんのことをほとんど知らないので、この絵本は自分の経験のほうに近づけて?読みました。

私の場合、やっぱりいろいろあって、連れ合いを改めて大切に感じていたころだったので、すごくすごく良くわかる気がしたんです。

でも、くりりんさんの書いているとおり、佐野さんの本を読めばより深く理解でいるんだろうなあ、と思いました。
2006/08/31(Thu) 20:28 | URL  | たもと #-[ 編集]
>たもとさん
ご訪問ありがとうございます。
そうなんです、もともと記録のためと、なかなかリアルタイムに追いつかないのでひっそりとやってます。(^^;)
 これに限らず本や映画はその時の状況などにすごく左右されますね、確かに。より深くなんて理解してないです。ただ、そう感じただけでした。
>猫・・・は生き物なのでいろいろ世話しなければならないし、部屋は毛とかでどうどても汚れるし、でもなにものにも変えられない幸せをもらってます。 
・・・猫嫌いの人の方がはまってしまう・・・という事実(?)もあるみたいですよ!
2006/09/01(Fri) 20:55 | URL  | くりりん #-[ 編集]
アタシも、この本に号泣してしまったひとりです(謎笑)
まだ佐藤さんの自伝が読めずにいるのですが
きっとアタシの頭が単細胞気質で単純なせいか
すっかりハマってしまって・・(笑)
くりりんさんは、冷静だから、深いですね。
ほんと、紛れもない名作ですよね(しみじみ)
2006/09/10(Sun) 10:07 | URL  | ガオ #tHX44QXM[ 編集]
いやいや単細胞は
私です。
当初、なんか説教臭い絵本だな~なんて敬遠していたのですから。
この絵本のツボは、白猫=フロル、トラ猫=ひじきと重なるからっていうこともあります。性格的にはひじきは臆病なので似ても似つかず、あくまで外見だけの話ですが。
 でもこの先、雄のひじきがフロルより大きくなるのは明白なので、そうしたら容姿だけでもこの二匹のような、仲むつまじい2匹になってほしいと期待しているですが、まだまだフロルの乳を吸っているようじゃだめだな~(^^;)
2006/09/11(Mon) 00:07 | URL  | くりりん #-[ 編集]
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100万年も生きているねこがいた。100万回も死んで、100万回も生きた。王様のねこだったり、船乗りの、手品使いの、泥棒の、おばあさんの、女の子のねこだったりした。でも、そのうちのみんなのことが嫌いだった。ねこは、誰よりも自分が好きだった。ねこは、ものすごくもて
2006/08/31(Thu) 20:29:46 |  たもとのあれこれ日記
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